すべて書いてしまおうシリーズ⑧スイープとスカルの違い。
スイープは
- スカルよりもレンジが短い
- スカルよりもエントリーが入りにくい、難しい
- オールが一本なのでスカルよりも腹を切りにくい(が、切ったら最後)
- 合わせる、合わせないでスピードが出る出ないが著しい
- 多分ピンヒルはスイープの方が長い
- 右手左手の役割が違う
かなり当たり前すぎて、読むほうもつまらないかもしれない。
なんとまあ、表現するのが難しい。つまらなくならないように書く。
以前のブログでも書いたけれど、
- スイープはスカルよりもレンジが短い。
だからこそ、エントリーからリリースまでの限られた時間の中で、質の高い漕ぎが求められる。
限られた時間の中で、借り物の時間の中で。
スカルは振り角だいたい -45度 ~ +60 のだいたい 105度
スイープは-30度~+60度の計90度。
と少し短い。
スパンが違うので言い方としては正確ではないが、
スイープでいうインハンドローが両手でできるのがスカルと思えば、
スカルの方がレンジが長いということが実感できる。
・スカルよりもエントリーがしにくい
ブレードが大きく、かつエントリーの時の振り角が浅いので、
水に弾かれやすい。
そして自分があまりエントリーがうまくないと、誰かが最初に漕いでしまうので、
ブレードが入った頃にはもうリリースしなければという状態になりやすい。
スイープはオールが一本しかないので、一本ミスったら結構な被害になる。
スカルもスイープもすべてのストロークが大事だが、スイープはかなり敏感。
・オールが一本なのでスカルよりも腹を切りにくい(が、切ったら最後)
腹を切る理由としては、ブレードの角度が曖昧なまま入水してしまうことが主だが、
両手で扱える分、スカルよりは腹を切りにくい。
ただ、万が一腹を切った時の圧力はかなりのもので、
ボートで腹を切るという言葉はスイープから生まれたと思われる。
・合わせる、合わせないでスピードが出る出ないが著しい
右足担当、左足担当が別人で走るのだから、合わないと本当にギクシャクした進み方になる。
ただ、扱うオールが一本なので、合わせようと試行錯誤できる余地がかなりある。
こうやったら合うのではないか、こうやったら合うのではないか、
一本のオールに集中しながら、相手の漕ぎを観察できる。
そして合った、合わなかった、が割とわかりやすい。
合う合わないの差が激しいのはスイープだが、
究極に合わせようとするとスカルの方が合わせにくいように思う。
スカルは合っていなくてもそれなりに進む。
そしてオールが二本なので、合わせるとなるとスイープよりも大変なように思う。
またどちらかのサイドが傾いた場合、
スイープの場合はどちらかが被害を被るが、
スカルの場合全員が被害を被る。
スカル種目の方が水面すれすれをブレードが通ることが多いので、
スイープの方がバランスが取りにくいにもかかわらず、
スカルの方がバランスに繊細になるという矛盾が起こる。
- 多分ピンヒルはスイープの方が長い
自分だけかもしれないが、スイープの方がピンヒルが長い方が漕ぎやすい。
5cm〜10cmぐらいスカルより長くしても漕げるのではないかと思う。
理由としては、スイープは特にエントリーが難しいので、できるだけ振り角を大きくした方が
ブレードが入りやすいから。
スイープでエントリーが入りづらい人は、きっかけとしてピンヒルを長めにしてみた方がいいかもしれない。
- 右手左手の役割が違う
スカルは大体同じ動きを右手左手ともにすればいいが、(前後差、上下差はあるけど)
スイープは役割そのものが違う。
リリース時にインハンドでブレードを返す、
インハンドで、グリップを前に出す、
エントリー時にインハンドでブレードを返す、
両手でエントリーする、
右手主体でドライブする、
リリース時にインハンドでブレードを返す、
以上繰り返し。
インハンド主体で、前に行く。
アウトハンド主体で、ドライブする。
役割分担があるのは、テコ比による違い。
インハンドでハンズ、準備をした方が、
短い距離でオールを大きく動かせるから、インハンドを使う。
テコの原理として、支点から遠い方が大きな力を出せるので、
ドライブはアウトハンドを使う。
インで行って、アウトで帰る。
以上、スイープとスカルの違いについて書いてみました。
こんな情報必要ないんじゃないかと途中から思ってきましたが、
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コメント
スイープのキャッチからフィニッシュにかけて,アウトハンドとインハンドの力のかかり具合はどのような感じですか。
どちらも両手を使いますが、
基本的にはエントリー時からアウトハンドが主体、
リリース直前からインハンドが主体のように思います。