部活動におけるマネージャーの役割。

マネージャーについて。

 

大体の部活動におけるマネージャーについて。

私は生涯選手だったので、マネージャーになったことはない。

だから、どういう気持ちで、どういう状況の中で活動しなければならなかったのか、など、

当事者になってみないとわからない話は本当に想像もできない。

だからある意味、何言ってんだこいつ、と言われるかもしれない。

そんな話。

 

そもそもマネージャーって言葉を

日本から無くした方がいいと思う。

英語のmanager(経営者)では全くないのに、

なぜか、マネージャーと言う。

大体の部において、マネジメントしているのはコーチだったり

監督だったり、部のキャプテンである。

もちろんマネージャーがマネージャーをしている時もあるけれど、

大体の部において、マネージャーはマネージャーではない。

 

部が、「勝利を目指して活動する団体」だとすると、

勝利のために必要なのは、

「試合に勝つ選手を育てる」

「選手が試合に勝つ」

の2つ。

なので、いわゆるマネージャーは選手における育ての親、

ペアレントだ。

マネージャーという和製英語よりペアレントの方がよっぽどわかりやすいと思うのは自分だけだろうか。

「理想のマネージャー像」と聞かれると何を考えていいのかわからないが、

「理想の親像」ならなんとなく想像できそうな気がする。

 

ただ勝利を目指す多くの部にとって、

「勝つこと」が目標であることの他にも

「こんな人間になってほしい、尊敬される人間になってほしい」

という目標がある。

それは両輪であり、

強いけど人間的に尊敬できない、

弱いけど人間的に尊敬できる、そんな選手ではなく

強いし尊敬できる、そんな選手の輩出をどこの部も目指しているのではないかと思う。

 

尊敬というのは勝利と比べればかなり曖昧な目標なのだが、

先輩が尊敬できるからこそ、後輩が頑張ろうと思うし、

後輩が頑張るから、部もまた強くなる、来年以降も勝てるようになる。

 

強い選手は今年勝ってくれるかもしれない選手であるが、

尊敬できる選手の存在は、後輩たちが来年以降勝つために必要な選手とも言える。

 

だからこそ、強くて尊敬できる選手の育成が必要になる。

 

だが、多くの部のマネージャーにとって、

どうしたら勝つかはわからない。

監督、コーチの方が長けた分野であることが多く

そこに遠慮してしまい、

「私って意味あるのだろうか。貢献しているのだろうか」と悩むマネージャーが多いのではないかと思う。

 

もちろん、その「勝つ」という部分に長けているのが一番良いのだが、

監督、コーチの方が研究を重ねていることがほとんどなので、太刀打ちできない。

ただ、「尊敬できる選手を育てる」というのは

必ずできる。

選手も、監督も、コーチも、どうしても「勝つ」という短期的な結果、

焼畑農業をしたくなる。

だが、部が継続的に強くなるためには、

そして、選手が引退した後も立派に生きていくためには、

数日休んだら激減する筋肉や技術ではなく、

人間性がその部活動でどう培われたかが非常に重要になってくる。

 

 

要は、マネージャーの役割は、

「選手を勝たせること」とともに

「部の理想像である人間に、自分だけでなく選手を育てること」が

あるのではないかと思う。

 

正直、選手や監督、コーチは

「強ければそれでいい」

という考えに侵食されやすい。

マネージャー、特に同期のマネージャーにしか

「あんた、選手としてはすごいのかもしれないけど人間としては終わってるからね」

というセリフを言い放てる人が他にいない。

「強ければそれでいい」

という考え方は、突き詰めると

「俺だけが良ければそれでいい」

に繋がり、チームとして強くなりにくくなる。

だからこそ、選手でもコーチ監督でもないマネージャーの人間観が部に重要になってくる。

 

 

一橋大学の理想の人間像は

「captains of Industry」、要は経済界のリーダーになれる人材の輩出、

一橋大学ボート部の理想の人間像は(諸説あり)

「我屁理屈を知らず、幸いにして元気あり」、

要はつべこべ考えないから、元気だ(諸説あり)

屁理屈こねないで行動する、だからこそ元気な人間。

 

各団体に、必ず根底に流れているであろう部のカラー、理念、理想像を

確認してほしい。

 

そういう人間に、社会人になるために、

そのためには、何かに一生懸命取り組まなければならないから、

自分の選んだスポーツ、部活があるのだと思う。

ボートであれ、どんなスポーツであれ、

勉強であれ、バイトであれ、

どんなことも一生懸命やれば尊敬される人間に成長していくものだろう。

 

マネージャーは、両輪の片輪側の多くを、つまりは現在だけでなく部の将来を任された存在なのではないかと思う。

 

 

 

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