スロベニア選手権、
予選を1位で通過したものの、決勝は5位に敗れました。
900m地点では1位だったのですが、体力的に持たず、失速し、
結果5位に終わりました。
漕いでいる感じとしては悪くなく、ただただ呼吸が辛くて、
体力さえ普通にあればもう少し勝負になったレースだったので、
本当に体力の必要性を今更ながらに感じました。今更。
体力の上げ方を、4回五輪メダル獲った方に聞くと、
「ヴォリューム。いっぱい漕ぐしかないよ。
ヒロシはテクニック的にもう十分だから、
あとは量。28km、35km、午後休みの日は一回50km漕いだかな、
今は無理でも徐々に伸ばしていって、一杯漕ぐ。
10年前、20年前は20kmぐらいで良かったけど、
今はニュージランドは夏でさえ週最低240km漕いでる、
冬だったら300kmぐらい漕いでるんじゃないか?
ニュージーの選手は病気になった時、片道60km自転車漕いで病院に行ったらしい。」
みたいな(それは病気じゃないよね?)話を聞き、
秋冬のビジョンが見えてきたように思います。
大学の時、大学の同期が週に242km漕いですげーなと思ってたけど、
NZはそれを毎週やっていたとは。ある意味、同期は先進的だったのかもしれない。
また別のコーチ(オリンピックに3回出場)に、
「現役の時、どんな時に強くなった、これは勝てる、逆に強くなってないこれでは難しい、みたいな判断をしていた?」
と聞くと、
「ヒロシ、これは俺の意見だが、一番大事なのは過去の自分より今の自分に自信があるかどうかだ。
レースは誰だってきつい。
でもそこで乗り越えられるかどうか、乗り越えた結果勝つことができる奴は、自分に自信がある奴だけだ。
練習は、自分に自信をつけるためにする。
1月より、2月の自分に自信があって、3月の方がもっと自信がある、
そうなるために練習するんだ。それも毎日だ。
昨日より今日、今日より明日、自分に自信を持てるように練習するんだ。
どんなテストも、どんな練習も、胸を張ってレースを迎えるためにするものだ」
という話も伺い、すごく身に沁みました。
「他者に勝つ」、それを目標とすることによって
めちゃくちゃ頑張れる時もあれば、逆に「これぐらいで勝てる」と抑えてしまう時もあり、
「昨日の自分より、自分は自分に対して自信を持てているか。」という問いは、
ある意味、数字に出ない分、甘い基準かもしれませんが、
自分に対して非常に厳しい人間であれば、
これ以上のない努力を求める質問のように思います。
2年連続でスロベニアにお世話になり、
だいぶいろんな方と話すことができるようになり、
ああ、あのカップルは別れちゃったのか、とか、あの男子中学生すげー背が伸びたなとか、
意味があるかわからない時の変化も感じました。
去年は去年で素晴らしかったけど、
今年はもっと素晴らしかった。
ありがとうございました。
我慢とか、繰り返しとか、単調とか、そういうものに取り柄がある中野は
素直にどこかで狂ったように漕いでいると思うので、
見かけたらぜひ選手の方は一緒に漕ぎましょう。
この秋と冬で、生まれ変わりましょう。
日本はまだ、始まったばかり。
コメント
そうですね、やはり漕がないとだめですね!
この前瀬田に来たNZジュニア代表の話でも毎週結構な距離漕いでいましたよ、かつ 皆んなで楽しみながら、話し合いながら 漕ぐようにしているとの事でしたね 絶えず世界トップとの差を自分達と比較して 練習を決めていて 複数のコーチが納得するまで話合いをしていました ところは関心しましたね、 サポート体制が充実していました!