スロベニア選手権。
明日から始まります。
去年、時期の都合で出ることができなかった大会にどうしても出たくて、
いろんな方のご支援を受けて、
短期間ながらもまたスロベニアに来ました。
去年と引き続き、またこの場所でボートを漕げることを
ものすごく幸せに、感慨深く感じながら漕いでおります。
オリンピックで4クルーぐらいのメダルを獲ったことのあるコーチに
自分のローイングについてどう思うか聞いたところ、
「効率性については十分goodだが、あとはenduranceだ。」
とのこと。
技術的な部分は世界一でないにしろ、十分なレベルにいるから、
もっともっと漕ぎまくれ、
漕いで漕いで持久力をつけなさい
ということでした。
自身の感覚としても、今まで永遠の謎だった
レースの時はレースの漕ぎとなって、練習の漕ぎの延長じゃなくなる、
練習が速くてもレースが遅い、練習してもしても意味ないんじゃね、という疑問の中で過ごしてしまう原因、技術的な部分がだいぶ解決され、
練習でこれぐらいだから、レースではこれぐらい、
だから練習がこれぐらい速くなればいい、ということも一致してきて、
普段の練習が目標として臨めるようになりました。
フタを開けてみないとわからない具合が、少し透明になったように感じます。
技術的に気になる部分はまだまだあるにせよ、
漕ぐうちに解決される部分だろうと思っています。
あとは
一橋の時に習った
Mileage makes champion(漕いだ距離がチャンピオンを生む)
を推し進めるだけ。
卒業して8年経ってまた振り出しに戻る、そんな印象ですが、
新たな気持ち、新しいエネルギーで、その言葉と付き合っていこうと思います。
漕げば漕ぐほど溜まる疲労の取り方、
漕げば漕ぐほど危険が高まる疲労骨折の予防法も、
だいぶ充実してきて、
いろんな工夫ももっともっと必要かもしれませんが、
だいぶまとまってきたので
あとはまた漕ぐうちに発見される部分なんだろうなと思います。
五輪で何度もメダルを獲った方に聞くと、
「一回28kmから35kmぐらい、強く漕いだり、弱く漕いだり変化をつけたりして、
あとはランニング90分だったり、バイクだったり、クロスカントリーだったり。俺は怪我しなかったからな、弱い選手だったから怪我しなかったのかもしれないハハハハハ」
と偉人の笑えない冗談を交えて教えてもらったので、
それを上回る秋冬を過ごして、東京2020を迎えようと思います。
ちなみにこんなに練習したことはないので、
仰天でした。
いろんな練習方法があるこの世界ですが、
自分としては一番納得して迎えられる種類かなと思っています。
諸事情により3日前に寝込んでしまうことがあり、
せっかく来させてもらったのに最悪ですが、
得た技術、漕ぎそのものを100%表現できるように、
10年以上かかってやっと育って来た
「レースって楽しい」という気持ちをより育めるように、
そして何より、東京五輪金メダルに繋がるレースにします。
残り一年弱、応援よろしくお願いいたします。
(特に、一緒に練習してくれる人を募集してます。秋冬めちゃくちゃ漕ぐ&練習する予定なので、道連れがいると嬉しい)
さあ、がんばろ。
(何か現地の人に聞いてほしいことがありましたら、&この小さい勇気でも聞ける内容であれば聞いてみます)
偉人と娘と妻(とそれを羨む私)
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