今回の2017年シーズンにおける日本代表選考を辞退しました。
理由はいろいろありますが、その一つに、
資金的に難しいというのがあります。
2017年1月から10月の世界選手権まで、
日本代表として活動すると、10ヶ月間で
国内での合宿が計96日、
海外での合宿が計87日、
予定されています。
ボート競技の場合、お金のない競技ですので、
日本代表になった場合
国内合宿の場合は一日3000円、
海外合宿の場合は一日5000円、
ボート協会に支払わなければなりません。
2017年をフルに参加した場合、
3,000円x96+5,000円x87=72万3000円
約70万円の出費となります。
計183日の合宿は年300日合宿のフェンシング競技よりも少ない合宿日数ですが、
それでも、きついな、というのが本音です。
現在、茨城県のスポーツ専門員として給料を頂いており、
日常的な生活や通常の練習においては全く支障がなく
(漕ぐ事で給料を頂けている時点で大変有難く感謝しかありません。)
頂いた給料の中でぎりぎり活動ができている状況ですが、
他の選手とは違い、
企業の社員でない以上(所属団体の『新日鉄住金』はボート部員であり社員ではありません)、
代表に選ばれた場合の
+70万円近くは全て貯金の切り崩しとなります。
それでも、「代表に入って70万円以上の実力をつければいいじゃないか」、
と思いましたが、
どうしても「勝てば赤字」「負ければゼロ」
という中では、少なくとも選考レースに出場する動機は生まれませんでした。
代表の外で頑張ろう、国体に専念しようと思いました。
親や家族、その他応援してくださる人に必死にお願いすれば、
もしかすると工面できたお金かもしれませんが、
そこまで人に迷惑をかけてまで、する事なのか。
という想いを悶々と抱えながら、そして
「まあ、会社辞めた俺が悪いんだけどな」
とか思いながら、過ごして参りました。
それでも妻が「夢を追いかけることは素晴らしいこと」
と常々言ってくれることが何よりの助けで、
今、やっとですが、その言葉を信じてみようと思っています。
追いかけること、
そのことに金銭的リターンはきっとできませんが、
きっと「自分勝手な夢ではない」ことを信じて、
きっと誰かのためになってると信じて、
中野に投資してくれる人を探します。
どれくらいで、どうなれるのか、今は全くわかりませんが、
このどうにもならない期間を、選択肢のない期間を、抜け出せたらなと
思っています。
またこの件については、後日投稿します。
長文お読み頂きありがとうございました。(シェア頂けると助かります笑)
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