スポーツと宝くじの驚くべき共通点。

 

どの競技も、そしてボート競技もどんどん高レベル化し、

幼い頃から一日のほとんどを激しい練習に取り組む選手が増えてきたけど、

「勝てなかったら」どうなるんだろうと思う。

勝てても「報われなかったら」どうなるんだろうと思う。

その点を大人は教えているんだろうか。改善しているんだろうか。

 

 

宝くじは一枚200円とか300円で買える。

「ちょっとした」額で、「何億当たる」かもしれない、

そんな爆発を求めて、毎年長蛇の列を作ってみんな宝くじを買う。

少額だから「外れても大したことない」し、

当たることを夢見れる時間が何より楽しいから、買う。

それが宝くじだと思う。

 

スポーツはどうか。

スポーツで「当たる」を「オリンピックに出る」とか「オリンピックでメダルを獲る」だとすると、

多くの選手が、100円、200円どころか、

10年、20年かけて、

「勝てば報われる」「オリンピックでメダルを取れば報われる」

そう信じて、「宝くじ」を買う。

途中で怪我をしたら終わり、

資金が尽きたら終わり、

当日風邪引いたら終わり、

何かあったら終わり、

そうした中で、

4年に一度、一生に一度あるか無いかのチャンスに向かって

一日の全てを、ほとんどを犠牲にして、過ごす。

10年、20年、列を作って待って買う宝くじ。

当たるかはもちろんわからないが、確かに楽しい時間だ。

 

問題は、ボートのような誰も知らない競技の場合、当たっても「報われるかどうかはわからない」ことだ。

 

理由は、誰も興味がないから。

ボート競技は、全日本選手権で誰が優勝してもニュースにならない。

前回の全日本選手権でニュースになったのは唯一、大門選手が負けたことだけだと思う。

だから自分としては、大門選手が今回のMVPでいいんじゃないかと思っている。

 

 

世間の興味関心がないことをしたところで、何も価値を生まない。価値がないからニュースにならない。世界選手権で何位になろうが「阪神3連敗!!」には敵わない。

現状のボート界は誰が勝っても、負けても、世間的には大したことがないのだ。

(もちろん中野が今シーズンの代表選考を辞退したこともニュースにならない。卓球の愛ちゃんはバッチリ出る。それが現実であり現状。)

 

ボート界として、速い選手をたくさん育てることは本当に大事だけど、

興味関心の持たれるような、価値のある競技にしなければ、引退後の選手は使い捨ての道具、兵隊と同じになってしまう。特にボートは30歳過ぎまで続けられるから問題は深刻になりやすい。

選手は道具、兵隊ではない。人間だ。

今の高校生、大学生が、社会人になってもボートを続けても、豊かに生きていける、みんなに必要とされて生きていけるのだということを、ボートを漕ぐ大人たちは作っていかなければならないと思う。

「ボートってなに?」という質問を次世代に残さないように。

「世界で勝てば」というのは違う。他競技で世界ランキング1位だけど知られていない日選手はたくさんいる。

 

もっともっと、発信していこう。

今、ボート競技は日本代表選考合宿で千葉県の小見川にいます。誰も知らないけれど

素晴らしい選手、素晴らしいスタッフがたくさんいます。

日本の未来は明るいです。

 

「発信する」というのは非常に勇気がいり、

自分のように「弱い奴がなんか言ってる」という批判は必ず来るけれど、

自分が叩かれまくれば、みんな発信しやすくなるのかなと思ったり。

 

勝つこと、興味を持たれること、

応援の量と批判の量の大きさが、その競技の価値だと思うから。

それの一番目指して、次の東京五輪頑張ります。

 

(下の動画の考え方が似ていて光栄でした。左利きで時計左手というのも同じ笑)

 

 

 

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