GokenSAKAMOTOさん
(https://twitter.com/GokenSAKAMOTO?s=20&t=dU25nKpE9atyjfxvTC9hXQ)
から紹介してもらった記事がめちゃくちゃ面白かったので、
ここに紹介します。
スピードスケート5000m、10,000mの世界記録保持者本人が書いた、
どうやって強くなったか。についての記録(全部英語)
主に印象的だった点
①5日間練習して、2日連続休む。
多くのアスリートにとって2日連続休むということは罪悪感が半端なく、2日連続休んでいるアスリートはおそらくほとんどいない中、
彼は、5日練習して、2日休むというプログラムを組んだ。
メリットは、精神的に楽だということ。
1日うまく寝れなくても、2日目で完全に回復できること。
またこの2日間の休みの中で、競技以外の普通の自分に出会えること、普通の友人に出会えることが大きな価値になったこと。
5日連続でトレーニングすることにより、この調子で金曜日まで練習できるのか、水曜日あたりで自分の体調をコントロールすることができるようになったこと。トレーニングの負荷の管理が容易だったことがある。
また
②1年のトレーニングを3つの時期に分ける。
1つは、有酸素シーズン、
2つ目は閾値シーズン(乳酸処理ギリギリのラインのシーズン)
3つ目はスペシフィックシーズン(レース前のトレーニング)
1つ目の有酸素シーズンにおいては、ひたすら有酸素トレーニングを行う。強度は大したことのないMAX心拍数の65%以上ぐらいの軽い負荷を、できるだけ長く、長ければ長いほどよいという定義で行う。
これは、続く閾値シーズン(中強度トレーニング、乳酸処理がギリギリ間に合う強度)で沢山トレーニングするためには、有酸素トレーニングをより沢山することが必要という考えから。
これを週33時間やる。(けっこうやばい)
週5日なので、平均6時間。基本的には自転車、他、足を使う有酸素運動ならなんでもしたとのこと。
負荷は軽いので、肉体的なつらさよりも、この時間有酸素運動を行うという精神的なコントロールが大事だった。
いかに「時間を稼ぐか」がすべてであり、そのためウルトラマラソンに出たりもした。
何度失敗してもそんな自分を許し、二度と失敗しないように最善を尽くした。
おそらく7000kcalぐらいの食事。脂肪の方が安定してエネルギーを供給できるだろうという考えから、夜寝る前のポテチはルーティーンだった。
閾値シーズン
全体のトレーニング時間を週33時間から25時間に落とし、
そのうち8時間を閾値トレーニングにあてた。(これもやばい)
4x30分、6x15分などのセッションを何度も何度も行い、
週8時間。乳酸値を4mmol以下となるように。基本的にはバイク。
バイクは強度をコントロールしやすいから。
3%以上普段より落ちてしまった場合はセッションを中止、休養を取ることを検討。
スペシフィックシーズン
5000m、10000mレースに向けた実践トレーニング。
基本的にレーススピードでトレーニングを行い、
それ以下のスピードでは滑らない。スピードによって求められる技術は異なるとの考えから、レースで滑るスピードでの技術習得のために、
レーススピード以外でのトレーニングは行わなかった。
10㎞のスケートで成功したいなら10㎞の滑り方を練習しなければならないことに、気づいてない人が沢山いる。
氷上でのウォーミングアップは、レース前にできないものなので、
実際の練習においても氷上でのウォーミングアップは行わなった。
最も重要な大会(世界選手権、オリンピックなど)の前にだけ、
オーバーリーチ(めちゃくちゃ追い込む)
テーパリング(しっかり休む)を行った。
普通の大会前にやらないのは、これらは長期的な身体的成長を犠牲にするから。
この期間は体調管理が非常に難しい。疲れているのか、疲れすぎているのか、など。だからこそ有酸素シーズンや閾値シーズンでの自分の自己管理法、体内感覚を鋭くさせることで、
適切な休息、トレーニングを行うことが出来る。
有酸素シーズンにおいて大事なのは時間だけ。
その時間の中に喜びを見出すことに集中した。
シンプルであること、愚かであること。それを守り続けた。
高いレベルでトレーニングするために、良い社会環境も必要で、できるだけ好きな人とだけ仕事をするようにした。
また、成功するように決意したのは自分だが、最終的に成功するかどうかは、自分だけの責任ではないこと、
名誉ある負けも無駄とは思っていなかった。
負けることがあまり怖るないのでリラックスしてトレーニングに打ち込むことができた。
「最も苦しんだものが成功するのではなく、
最も有酸素運動に適したものが成功する」
トレーニングが楽しくなければ、時間を減らそうとしてしまう。
それは良くない。いかに楽しみを見出すか。
コーチとの関係は、どちらが正しい、どちらが間違っているというような
勝者と敗者を分けるような議論をしないようにした。
どちらかが敗者になれば、どちらにとっても嫌な関係になる。(この考え方はすごい)
トレーニングプログラムの最大の課題は
「やりたい」と思い続けられるかどうか。モチベーションが重要。だから、モチベーションを維持できるなら、お酒も飲んでもいい、それで睡眠不足になるなら飲まない方がいい。
どれだけ成功したかだけでなく、自分がどう感じたか、モチベーションにどう影響したかを評価することが重要。
楽しめるようになれば、続けたくなる、
続けられるから、強くなれる。
いかに苦痛に耐えるかではなく、
苦痛をいかに楽に乗り越えるかその方法を模索すること。
卓越性への努力、愛の共有、そして他人を鼓舞する能力こそが、
アスリートの成功の定義だと考えている。
以上
いろいろ省きましたが、
今度youtubeでも紹介しようと思います。
ご覧いただき有難うございました!!
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