今回、ビーチスプリント世界選手権と、コースタル世界選手権に参加してきました!!
場所はポルトガル:リスボンの近く、オエイラスという都市です。
赤と青が漕いだ場所になります。
今回は長い距離の方のコースタル種目について、紹介、感想を書きたいと思います
コースは約4km。ファイナルAのみ6km。
7つぐらいあるブイを回りながら、ゴールに戻ってきます。
当日の波の高さによって、スタートとゴール方法が変わります。具体的には
①ビーチスタート、ビーチゴール、
②ウォータースタート、ビーチゴール
③ウォータースタート、ウォーターゴール
の3通りがレース当日の朝に決まり、発表されました。
ビーチスタートとは、波打ち際で立った状態から、スタートの合図とともに船に乗り込んでスタートするやり方ですが、
波が高すぎると船にそもそも乗り込めないので、その時は
②、③のウォータースタートという普通にスタートの方式がとられます。
その後、降りて走ってゴールするのはビーチゴール、
波が高すぎて危険となった場合は③のようなそのままゴールという形になります。
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今回は予選が
②ウォータースタート、ビーチゴール
決勝が
①ビーチスタート、ビーチゴール
でした。
レースコースに話は戻ります。
レース前に乗艇練習はできましたが、近場での練習に限られ、
実際のコースで練習することはできず、ぶっつけ本番でした。
①1つ目のブイ
大体1つ目のブイで多くの船がクラッシュするので、注意が必要です。
右から左に潮が流れているので、ブイに向かって真っ直ぐ進めているつもりでも、
内回りしてしまいそうになり、結果危険なコーナーリングになってしまいます。
その日の潮の流れは確認しようがないので、スタートして第1ブイに向かって漕いでいる中、
「どれだけ流されたか」を計算しながら帳尻を合わせていく、といった感じです。
②2つ目のブイ
1つ目のブイをクラッシュすることなくターンできたら次の第2ブイなんですが、
遠すぎて見えません。1km以上離れており、かつ黄色のブイもそんなに大きくなく、
先行する艇が黄色だったり、黄色のユニフォームを着ている選手がいたらもう紛らわしくてしょうがありません。
とりあえず、先行している選手が、「見えていると仮定」してついていくことにしました。
また、この辺りで他艇とだいぶ差ができるため、予選の時のように先頭集団と大きく離されてしまうと、
TVボートの容赦ない引き波が押し寄せ、第二集団の多くがそれによって沈しかけました。
自然に起きている波も容赦ないですが、人工的な波もまたかなり影響を受けるので、
第二ブイまでの間にいかに先頭集団にいるかはかなり重要になりました。
③第3ブイ
マップで見る限り簡単なのですが、実際漕いでみると第5ブイと間違えます。
第五ブイの方が近く、見えやすいため、嬉しくなって第5ブイへと漕ぎ出してしまいます。
ただ、潮の流れが右から左なので、5を目指していても偶然3にたどり着くので、
途中で気づくことができればなんとか修正できます。
④第4、5ブイ
第4ブイは最も簡単です。近くて見やすく、それが油断となり
予選では第5ブイを回ることができず、バックローなどで一回戻る羽目になったため
1分ほどロスしました。かなり急激に第4ブイを回らないと、第5ブイは非常に近いため、
回りきれなくペナルティをもらってしまいます。本当によくできたコースだと思いました。
⑤第6、7ブイ
特にありません。
漕ぎ方について。
通常のボートの約2.5倍の重量のあるボートを、約2倍の距離ラフコンの中漕ぐので、
いつもと同じ漕ぎでいいかといえばきっと違うでしょう。
基本的に前から漕ぐのは危険で重いし、
脚や腕をメインに使うと重くてもたないので、
基本的には体を前後に起こしては倒す起こしては倒すというような
漕ぎが一番良いのではないかと思いました。
優勝しているクルーもそういう風に漕いでいるように思います。
まじで漕げません。
でもみんなそうです。
諦めずに漕ぎ続ける、
どんなに漕げなくても止まる止まらないかが大きな差になります。
どんなに漕げなくても、止まらないこと。
諦めないこと、
それが一番大事で、なんか哲学っぽいなーと思いました。
ビーチスプリントと比べ、沖合いに出るので、非常に危険なスポーツではありますが、
潮を読んだり、コーナーリングだったり、周りの状況を見ながらの位置どりだったり、
いろんな要素があり、その分楽しいスポーツだと思いました。
日本で開催されるのはいつになるのか知りませんが、
開催される時はぜひ参加したいなと思います。
皆さんもぜひ参加して見てください!!
以上、コースタルの紹介、感想でした。
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