「なぜメンタルトレーニングは必要なのでしょうか?」
という問いに対して、輝く後輩たちに、先日長々と説明させて頂きました。
まずメンタルトレーニング、という言葉には2つの意味があると思っています。
①緊張、不安、焦りなど、特に「本番の日」の精神安定術
②「日々、日常」の精神安定術
①は要は、深呼吸であったり、今まで培った実力が100%発揮できるためにすること。
②は、そもそもの実力をつけるために、日々の出来事をどう受け止め、考えていくかということ。
こう2つに分けると
メンタルトレーニングの重要性とは、
人間の成長において、②日々の処理が非常に大事になってくるから、
そこにメンタルトレーニング、考え方が大きく影響していくから、だと思っています。
私たちは、成長すればするほど、次の成功までの距離が遠くなっていきます。
10問ぐらいの漢字を書ければ100点くれたテストも、
どんどん難しくなり、どんなに勉強しても満点が取れなくなってきます。
幼い時は、ちょっと頑張ればすぐできることで、溢れていたのに、
それが大学生のインカレ優勝となると、うまくいったとしても3、4年かかります。
ボート競技だから3、4年で間に合うだけかもしれないだけであって、
3歳、4歳から始めるスポーツでは本当に長い時間の努力が必要になります。
優勝できない人が99%の中で、
朝起きて、汗流して、時間管理をしながら、
いろんな誘惑と戦いながら、自分がその1%になることを信じて、
毎日毎日頑張る。
もう少しで優勝できる、となれば全くメンタルトレーニングはいりません。
あまりにも遠く、あまりにも時間がかかる時、
そして自分の成長が全く実感できない時、
そして周りがどんどん成長していって、自分だけが置いていかれているように感じる時など、
求める成功が大きければ大きいほど、
素晴らしい仲間に囲まれれば囲まれるほど、
毎日がそんな時間で埋め尽くされるからこそ、
メンタルトレーニング、自分を信じることが必要になります。
そういった意味で、メンタルトレーニングの本質は
「それでも前を向く力を高めるトレーニング」だと思います。
報われない努力はないと。
必ず、成長していると。
必ず、何かしらになっていると。
必ず朝が来るように、必ず陽の目を見る日が必ずくると。
それを信じる。
自分の人生はハッピーエンドだということ。
汗を流し、頑張ることそのものが、
大きな価値であること、素晴らしい時間を過ごしているということ。
今の自分が好きであろうと、
嫌いであろうと関係ない。
自分の未来に、希望をもつ力。持ち続ける力。
もし、あなたが今、大きな苦境、逆境に立たされているなら、
今まさに、「それでも前を向く」自分になれるかどうかの瀬戸際です。
成功して、振り返った時に思い出す日々は、そういった瀬戸際にいた時であり、
瀬戸際の時間こそが、メンタルトレーニングなのでしょう。
落ち込んだ回数だけ、前を向ける。
前を向いただけ、強くなれる。
うまくいかなくても、
それでも、前を向こう。
汗を流そう。
頑張れ。
私にとって、ボートという陽の目の時間が終わり、
おそらく始まる、始まっているであろうこの夜の時間を、
また朝を信じて、夜長を頑張ろうと思います。
筋肉が成長するのもいつだって夜。
頑張れ、俺。
以上、実は自分のために書いたようなブログでした。
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