すべて書いてしまおうシリーズ⑥エルゴとボートの違い(技術、精神)
この春世界中で大人気となったエルゴ。エルゴもびっくりしていることだろう。
ボートと違ってエルゴの最も良いところは、
リアルタイムでスコアが出ることだ。
誰でも簡単に、自分の現時点の能力を確認でき、
かつバランスが取れるので、トレーニングで追い込むことができる。
天気にも左右されず、社会事情にも左右されず、ほぼ壊れることなく、
非常に安定的にトレーニングができる。
13万円ぐらいで購入することができる。
室内のプロも使っているトレーニングマシンとしては
破格の安さ。
もう一台購入希望のあなた、後輩に買ってあげたいというそこのあなた、
正規輸入代理店のスターラインジャパンまで。
中野のブログを見た、というと良いことがあります。(メンテナンスがしっかりしています)
<技術面>
ボートとは違うエルゴの弱点。
「エルゴとボートは違う」とよく言われるが、
どこが違うのか。
それは、エルゴの長所でもあるが、
技術面で、
前からガツンといってもガツンと行かなくても
エルゴはどちらでも受け入れてくれるとこが決定的に違う。
ボートの場合、ドライブ中の各場面、エントリー直後・真ん中・リリース直前、
そのどこかに極端に強いところがあってはいけない。
前から強い漕ぎは、いわゆる「前が重そうな漕ぎ」につながり、
レースでの漕ぎにはなかなか繋がらない。
エルゴには、エントリー動作がいらないので、
ボートだと入水する前からドライブすると船を止めるが、
エルゴだと関係がないので、気にしないでいくらでも前から強くドライブすることができる。
そしてエルゴはなぜだか前からガツンといった方が、スコアが出るような気がする。
だからこそ「エルゴのスコアが良くなった」からといって、
ボートの速さに簡単に結びつくわけではない。船を止める力も強くなってるかもしれない。
優しいエントリーを思い出して、初めてエルゴの伸びがボートの伸びにつながる。
エルゴトレーニング中にその予防は中々難しい。
スコアに支配されてしまうので、スコア以外のことに気が向かなくなってしまう。
だから画面をたたんで見ないようにするか、スコアを気にしないかしか、
中々改善策はない。そうするとエルゴの長所も小さくなる。
割り切るしかない、のかなあと思っている。(2020年5月現在)
<精神面>
エルゴは毎本数字を、己の実力を見せつけてくるので、
計画が立てやすい。だけど残酷なので基本嫌になる。
誰もが上を目指してトレーニングしている中で、
現状のスコアに満足している人などいるわけがない。
にもかかわらずエルゴが随時教えてくれるのは、
その満足していない現状なので、見れば見るほど現在の自分が嫌になる。
「はーい、今の歩き方60点でしたー。はーい今の歩き方50点でしたー」
みたいな、自分を毎回容赦なく正確に評価してくる人がそばにいるみたいな感じ。
嬉しい。けど、嫌い。そうなっても仕方ない。
目標が高ければ高いほど、エルゴが嫌いになる。
そんな時は、とりあえず現在の自分を受け入れること。
理想の自分との乖離を受け入れること。
今はダメでも、いつかは必ず良くなることを信じて、
とりあえず練習するしかないこと。
エルゴがきついのは目標があり、現状との乖離が明確だから。
画面を見えなくすれば、要はボートと同じで曖昧にしかタイムがわからないようにすれば、
ボートと同じ負荷になる。
むしろボートでは現状と目標との差がわかりにくいので、
エルゴほど負荷をかけるのが難しい。
エルゴは、自分の目標との距離を正確に教えてくれる。
ボートは、風や水温、いろんな条件があって曖昧にしか教えてくれない。
エルゴは素晴らしい。
だが、自分に期待しすぎると自分が嫌いになる。
自分に期待せずに、今日はどれくらいかな、ぐらいな気持ちで、
エルゴと付き合うのが一番良好な関係を気付けるのではないかと思う。
(求められているエルゴについて書くテーマじゃなくなっている気がする。
よくわからなくなってきた。すみません)
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