どっちつかずであり、
どっちでもある。
右でもあり、左でもある。
相反するけれども、それを両立させること。
それがトップへの道だと勝手に思っている。
矛盾を綺麗に貫いている姿。
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例えば。
「人の言う通りにする」
ということと、
「自分の頭で考えて行動する」
ということは、
残念ながら両極だと思う。
どちらも「強くなるため」にする事だけど、
「100%コーチの言う通りにした選手」は強いかどうか
かといって
「自分の考え、自己流で100%行く選手」が成功した、と言う話も
あまり聞いたことがない。
「コーチの意見と自分の考えを組み合わせて、コーチも自分も納得する形に持って行く」
という「WIN-WINの関係」って言うのも変だけど、
そんな昇華する感じが一番強い、強くなるのだと思っている。
この事は、「言うは易し、するは難し」の代表例だけど。
聞く耳もなく、
考えもない、
そんな選手は強くはならない。残念ながら。
「聞く耳」が必要なのは、
情報は誰かの経験であり、これからの選手が、過去の選手と同じ轍を踏まないようにする為。
後輩が先輩を上回れるのは、「先輩の失敗」を踏み台にできるからであって、
だからこそ「先輩の失敗」を「聞く」必要があり、
その最も蓄積された存在がコーチなのだと思う。
「自分の考え」が必要なのは、「初」、「一番」を作り出すには、
誰も考えたことのなかった、
やったことのなかったことをしなければ「初」、「一番」にはなれないから。
「自分の考え」だけでは、過去、誰かがした失敗をなぞるだけになるかもしれない。
だから、「聞き」、その上で「自分の考えを持つ」ことが
「初」になるための必要条件なんだと思う。
どっちも大事なんだ。
し過ぎず、しなさ過ぎず。
休み過ぎず、練習し過ぎず、
聞き過ぎず、聞かな過ぎず。
言い過ぎれば角が立ち、
聞き過ぎれば流される。
中道を行け、って言うのは、正解だろうけど、すごい難しい事。
私自身、「丁度いい」ポジショニングを求めていつも頑張るのだけれど、
できた試しがない。
だいたい、右へ行き過ぎ、
左へ行き過ぎ、
それを繰り返して
丁度レースの時期に真ん中にいた、「丁度良い」状態にいた、と言う時にいい結果が出る事が多い。
人は
直線的に前に進んでいくんじゃなくて、
右往左往しながら、前に進んでいくんじゃないか。
階段というよりは、らせん階段。
それでもいい結果が出た時は、
「最後右へ行ったから成功したかもしれないから、このまま右へ行こう」
と思い、右往左往の大切さを忘れ、「左」を忘れ、
さっきの例で言うなら、「自己流で行こう」と思い、
破滅する。
逆に
「最後左へ行ったから成功したから、このまま左へ行こう」「よりコーチの話を鵜呑みにしよう」と思い、
自分がいなくなる。
良い結果、悪い結果、どんな結果にしろそれが出た時、
それでもまた初心に戻って、
より大きく右往左往できるか。
それがより伸びるために大事なんじゃないかと思っている。
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