乗艇のテクニックについて
乗艇トレーニングにおいて気をつけるべきことを書こうと思います。
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まず体力面について。
B1、B2のメニューにおいて、心拍数の管理が非常に大事になってきます。
低すぎてもだめ、高すぎてもだめです。
低すぎてはいけないのは分かると思いますが、高くなりすぎてはいけない理由は二つあります。
一つは乳酸。一つは継続性です。
乳酸値については、前回、前々回に言ったように、有酸素能力の向上を妨げます。そのため、頑張りすぎてはいけない。無酸素系はメニュー最後の短漕でやります。
もう一つの継続性については、頑張りすぎると次の練習までの間に回復できず、その練習はよく出来ても、次の練習に影響が出ます。
一回の練習が最大20kmなのもそのためです。
24km漕いだ方が体力的には向上するでしょうが、その次の練習を含めると、次回以降の質の低下や、そもそも練習できないなど、総合的にみて、漕ぎすぎは平均値を下げます。
疲労と回復のバランスが最も適度なのが20kmとのことです。(ちなみにちゃんと20km漕げば今はもう相当お腹いっぱいです。)
シーズン期のフランスの練習メニューには1日オフというのがほぼありません。
毎日1日2回か、1回、必ず漕いだりウエイトです。
必ず1日一歩進む。二歩は要らない、翌日疲れるから、みたいな感じです。
また、
メニュー中に休むことはできるだけ避けなければなりません。
戸田では片道1500mもしくは2000mでターンの必要がありますが、ここで必ず心拍数が下がり、再び戻す為に何百m必要になるので、できるだけターンは早くしなければなりません。
人と話すのは、漕ぎながらか、練習が始まる前、終わる前、そして一回のレスト間のみです。
「頑張りすぎてはいけない。休み過ぎてもいけない。適度を続けることが一番大事」という感じです。
地道にコツコツが一番遠くへ行ける。
そんな感じです。
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技術面について。
個人的によく言われたのが以下です。
「左手、前」
「ブレード一枚」
「ストロングボディ」
「肩リラックス」
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「左手、前について」
スカル種目において、必ずドライブミドルで両手が交差する瞬間があります。
この交差をどうするか。フランスでは常に左手を前にして、左右の手ができるだけズレるようにしています。
(左手を少し右手より前にしてハイト差を少なくする)
右手左手が同時になってしまった場合、必ず本来あるべき右手の位置が低すぎてしまい、バランスが取ることができません。
(両手同時パターン)
リギングを変えてハイト差を大きくすることでカバーしようとすると、ハイト差が非常に大きいものとなり、それ自体がバランスを取りにくくします。
よって左手を右手より先行させます。(ハンズもドライブも)
右手先行でもハイト差の問題はクリアできますが、
バウサイドのハイトの方が高い以上、左手を前にした方が自然です。
(ちなみにイギリスのダブルは右手が前です。)
左右ドライブが違ったら、曲がるのではないか。と思われる方もいらっしゃると思いますが、おそらく慣れです。いつの間にかペアが真っ直ぐ進んでいるように。
ちなみにまだできません。
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「ブレード一枚」「肩リラックス」「ストロングボディ」について
ボートは限りなく「真後ろ」に進めなければいけません。上下に進めてしまうと、水の大きな抵抗に遭うからです。
水泳の100m世界記録は現在47秒で、そのまま2000mに換算しても15分を超えます。それだけ水中は抵抗がすごいのです。(水泳と例えるのはおかしいかもしれないですが。)
水上を走るボートにおいても、その接水面積を増やすことがどれだけマイナスに働くか。
だからこそできるだけ真っ直ぐ船を進めなければなりません。船を上下に動かさないために重要なことの一つが
「ブレード一枚で漕いでいるか」
になります。
一枚で漕げない大きな要因として、「リキみ」、特に肩、があります。
腹で繋がれないから肩に行き、肩で行くからボディスイングで潜ってしまう。ボディスイングは必ず腰を起点に円運動します。円運動する中で、ずっとブレード一枚で漕ぎ続ける為には、肩は微調整のためにリラックスしていなければなりません。
肩でいかないくてもいいように、「ストロングボディ」、うまく訳せませんが。おそらく強い姿勢。
水の負荷を四肢ではなく四肢以外の体幹で受け止める。
その為にはどうしても骨盤はある程度立ってなきゃいけません。
イス文化の西洋人の座り方が綺麗なように
綺麗に座りながら漕がねばならないのかもしれません。
うまく言えませんが、スッキリした姿勢で漕ぐ、ぐにゃっとならない、そんな感じです。
ストロングボディ。
訳が難しく、また自分自身表現の途中ですが、
大切なこと。
以上になります。
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