ケガで長期に休むと選手はどうなるか。
普通はその分落ちる、と思われる。
でも復帰して時間はかかっても、ケガ前より強くなっている選手が多い気がするのは自分だけだろうか。
退部しようか考えて、戻ってきた選手も、だいたい強くなっていく。
休まない方が強くなると思われている練習。
毎日毎日練習した方が、強くなると思われる中で
毎日練習しすぎた結果、心や体がおかしくなって、
休むことになったけれど
そのおかげで強くなるという不思議。
「あの時ケガしたから今がある」
という言葉も
「あの時辞めようか迷った自分がいるから今がある」
という言葉も、よく聞くのに、
休むことに対して未だ積極的になれない自分がいる。
休むっていうのは難しい。
会社を辞めて以降、本当にボートしかすることがなくなったから、
休んでるとマジで罪悪感しかなく、心から休むってのができなかった。
会社の時は仕事しないで漕いでる自分に罪悪感
辞めた時は漕いでないと罪悪感。なんだそりゃ。
自営業って大変だなと思う。
休んだら無収入の世界。
スポーツは休んだらその分落ちていく世界。
そう思っていた。今もちょっと。
休み!って決めてくれる人がいる、それって結構すごいことなんだな、有難いことなんだなと思う。
「休む」
休んでなぜ強くなるのかというと、「モノの考え方」が変わるからだと思う。
疲れたから人は休む。
「疲れた」は「飽きた」と似ているらしい。
ずっと疲れている人は、
ずっと今の生活に飽きている人だと思う。
疲れないためには「飽きない」こと。
飽きないためには、毎回工夫すること、新しいことをすること。
そのためには大変に力がいる。
考える体力がいる。
いつもやっていることに新しい刺激を入れるためには、飽きた脳みそに新しく刺激を入れなければならない。
そのきっかけ、新しい刺激作りのきっかけが休みなのだと思う。
休み無しで働くと
必ず創造性がなくなり、
同じことの繰り返しになる。
休みのなく働いてる自分に満足し
もっと違う考え方、やり方を想像したりしない。
時間がないから。
ケガや退部を考える時間は
ボートや仕事に対しての考え方を変える時間なのだと思う。
ボートに飽きたり仕事に飽きたり、そんな自分を、また違う側面から捉えるためのきっかけづくり。
何のためにしているのか、
その考え方をより今にフィットさせる時間。
それが休むことをきっかけに生まれるんだろうと思う。
休まなくてもいい人は
飽きない人だと思う。
常に工夫し、常に変えて
常に新しさの中で生きている。
それが、理想で、
それができないなら
休む!
休むことが悪いことなのではない、
発想の転換ができないこと、それが問題。
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