「応援してください」
「支援してください」
「スポンサーになってください」
だいたいのアスリートが、何かにつけて、言う言葉。
オリンピックが決まって、
新しい人と会う機会がふえて、
「リオに向けて、東京に向けて、どうぞよろしくお願いします」というような
言葉を言う機会がふえたけど、
実際、自分は何が欲しいんだろうな。って思う。
たぶん本当に欲しいのは
「視線をください」
なんだろうなと思う。
要は「俺を見てくれ!」ってやつなんだと思う。
確かにお金があったほうが、惨めな思いをしなくてすむし、
練習場所、練習環境に困ることもないだろう。
でも、なんの為に練習しているのかはお金は教えてくれない。
自分は、表彰台の「1」と書かれたところに登る嬉しさよりも、
「1」と書かれたところに登った自分をみて喜んでいる人をみるのが好きだ。
表彰台の一番高いところにのぼって、
誰もいないって、意味あるのだろうか。
たくさんの人が見てくれて、
たくさんの人が気にしてくれて、
だからこそ選手は頑張れて、
それが結果になって、
最終的にその競技で生きていけるようになるんだと思う。
たくさんの人の視線を集めなきゃいけない。
そしてたくさんの人に喜んでもらわなければいけない。
それが選手の仕事だ。
アスリートは実経済を回す人の応援団長なんだと思う。
実際の応援部と違って、「応援されにきてくれないと応援できない」のが選手。
映画館と同じ。
見てくれないと、始まらない。
視線を集めること、
喜んでもらうこと、
それが選手の仕事冥利なんじゃないか、って思う。
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