スロベニアにきて、2週間以上過ぎた。
最初の方は完全にアウェーで、
「最上級生しかいない部室に新入生が紛れ込んだ状態」だったが、
今はだいたいこの時間にこの人がいて、
だいたいこの選手はこの女性と仲よさそうで、できてるっぽいな、
と言うような観察ができるようになってきた。
高校生でもみんな英語を話せる。
学習英語だからたどたどしさはあるけれど、
私の英語力からすると丁度良い速さで、嬉しい。
片言のスロベニア語で話しかけると皆すごい喜んでくれるし、
スーパーの店員さんも、みんな優しく、街は綺麗。
夜9時になると暗くなり、日の出は朝5時ぐらい。
右側通行で、最近やっと慣れてきたが多種多様な車が通って、それを見るのも楽しい。
人口200万人の国、スロベニア。
人口は岐阜県と、面積は四国と同じぐらい。
あまりにも小国で、それでもヨーロッパの強国たちと肩を並べなきゃいけない。
だからこそ、皆外を意識して、
外の言語を学び、そこで活躍して母国の発展に寄与しているのかなと思う。
皆勤勉。最近始まった目の前の家の屋根の修理工事は朝6時40分くらいから始まる。
日本が英語を一般的にうまく話せないのは
教育方法や言語性の違いがあるにせよ、一番は
「それでも日本で生きていけるから」だと思う。
困ってない。そんなに困ってない。
スロベニアの人が英語以外にも話せるのは、「じゃないと困るから」だろう。
「困る」ということがスロベニアにとっても日本にとっても、
そして私にとっても何かを始めるに当たって行動するに当たって大事なんだろうなと思う。
「困る」。
このままじゃ金メダル獲れない、強くなれない、歳を重ねるだけ、
それは「困る」。だからこそレベルの高い環境、通用しない世界に身を置こう、
と思った。そしたら縁があった。困ってよかった。
「困る」から解決しようとする。
「困る」から課題が見つかる、課題が見つかるから解決しようとする。結果的に成長する。
最も金メダルに向けて行動する人間とは、
最も金メダルを獲れなかったら困る人間だろうと思う。
だからもっともっと、
困った方がいい。真剣に。
そのためにもっと多くの人に知ってもらって、
「期待とプレッシャー」という一部の有名スポーツ選手が独占しているものをもっとおすそ分けしてもらって、
金メダルへの課題をたくさん見つけて、解決していった方がいい。
自発的に困ろう。なんて英語で言うんだこれ笑
困る、見つかる、成長する。
レッツゴー紘志。
以上、スロベニア英語から無理やり自分の言いたいことに持っていった中野でした。
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