全日本に久しぶり(4年ぶり)に出場しました。
調べたら2019年に優勝して以来、4年のブランクをあけての出場でした。
正直、「負けていいレース」というのが初めてで、本当に楽しかった。何かを背負ってそれを乗り越えるのも楽しいけど。
何も背負わず、市民ランナーとしてマラソン大会に出るような気分で今回は出場したので、
純粋にローイングを楽しめた気がする。
日本には、「負けていいレース」が少ない。
「対校戦」だったり「今年を占うレース」だったり、「来年を占うレース」だったり、負けちゃいけない感じがするレースが多い
気合いが入るレースが多いのは良いことなんだけど、
「ちょっとこのクルーでやってみる?」
とか
「ちょっとこのリギングでレースしてみるか」
とか
なかなか良い意味の遊べるレースが少ない。
それがローイングで遊ぶのが難しい理由の一つのように思う。
ローイングは、「きつくしようと思ったらいくらでもできる競技」だと思ってる。
だからこそ、「いかに楽しくできるか」が1番大事で、
正しいコーチングとか、正しい練習メニュー、正しい漕ぎ方とか、それは二の次のように思っている。
部の雰囲気をいかに良くするかとか
いかに大学生活がより充実したものにできるかとか
「ボート部入って良かった」、を
勝利きっかけでもいいけど
毎日感じられるような、そんなコーチでありたいのです。
だから、日常のローイングにいかに遊びの要素を入れるかが大事だと思っています。
たかがスポーツ
されどスポーツ
「勝たなきゃ楽しくない」っていうのではなく
「勝った方が100倍楽しいもんな」(by豊玉)が目指すべき姿だと思う。
第101回全日本選手権も、
第101回同窓会の色合いが強いのだから、
真剣に優勝を目指す選手の邪魔にならない上で、
現役もOBもみんな楽しそうにしていることが、
これからローイングを始める人、続けようと思っている人にとっても、良い判断材料になるんじゃないかと思っています。
スポーツは真剣な遊びです。
単なる遊びでもなる
単なる真剣でもない。
真剣な遊び。
真剣に遊ぼう。ではまた来年。
コメント