なぜ人は退部するのか。

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知る人ぞ知る競技、ボート競技を

非常に運命的な確率で出会い、入部したにも関わらず、

退部という形で競技を辞めてしまうのは、

その団体のみならず、日本のボート界にとっても

非常に悲しい出来事だと思います。

gray rolled asphalt road under cloudy sky
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ボートに限らず、どんなスポーツでも

途中で辞める人は多いでしょう。

でもできるなら、それを減らせるだけ減らしたい。

「退部」を気持ちよく選択する人って稀だと思うし

どうせなら最後までやりたかった人が多いと思うから。

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自分自身、いろんなスポーツをやって、辞めてきました。

ボートは5種目目です。

一番結果を残せたボートでも、

辞めたいと思う時が多々あり、それでもなんとか続けてこれました。

ボートが長く続けられたのは、

「自分を待ってる人がいる」と偶然、主観的に感じられたからだと思います。

もうきつい、だめだ、ドン底だ、という時に、

そんな自分を励ましてくれる人がいると、

思い浮かぶかどうか、それが退部する・しないを分けるように思います。

きっと誰もが、そういう人を持っているのですが、

なかなか気づけない。

本当にドン底の時に

思い出せるかというのは、中々に運です。

辞める時に思い出せなくても、気づかなくても、

退部した後に、その人を思い出してしまうものです。

退部して、思い出して、やっぱりまた入部します、ってのも中々できないので、

事前に思い出せるかどうか。それが分かれ目だと思っています。

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実際、練習がきつい、キツくないは関係なく、

競技が楽しい、楽しくないも関係なく、

そして頑張った割に実力が伸びる伸びないすらも関係なく、

「自分を必要としてくれている人がいる」ときつい時に思えるかどうか、だと思っています。

練習を一生懸命頑張って、頑張って、

それでも伸びなくて

「お前、ほんと意味ねーな」と言われれば、辞めるでしょう。

「お前が頑張ってると元気が出る」なんてことを言われれば、

明日も頑張ろうと思えるでしょう。

どんなに実力が低い選手でも、

どんなに実力が高い選手でも、

部に必要とされていないと感じれば、きっと辞めますし、

部に必要とされていると感じれば、続けるように思います。

ただ、ボート競技はあまりにもキツいので、

身体的にも精神的にも疲労困憊、どん底に落ちた時に、

そういった「自分の必要性」をどうしても

卑下しがちです。

特に夜、一人、寒かったりすると、

より孤独感を感じます。

だいたい冬に辞める人が多いのは、

寒いからではなく、寂しいからだと思います。

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温かいチームを。

馴れ合いとか、妥協とか、そういうぬるま湯的な温かさではなく、

お互いを理解し合う温かさ。

あと数日後に、

インカレで全国の団体の順位が決まります。

インカレが終わって、卒業しても

その部を思う気持ちがどれだけあるかが、

幸せだった証拠だと思います。

それは、卒業しないとわからないこと。

インカレの順位というデジタルな評価と、

卒業後というアナログな評価、

それを踏まえて、合計して、良い団体、チームだったと言える、

毎日を送って欲しいなと思います。

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