知る人ぞ知る競技、ボート競技を
非常に運命的な確率で出会い、入部したにも関わらず、
退部という形で競技を辞めてしまうのは、
その団体のみならず、日本のボート界にとっても
非常に悲しい出来事だと思います。
![gray rolled asphalt road under cloudy sky](https://i0.wp.com/pirotirorin.com/wp-content/uploads/2021/10/way-clouds-seat-belts-direction-52531.jpeg?resize=840%2C877)
ボートに限らず、どんなスポーツでも
途中で辞める人は多いでしょう。
でもできるなら、それを減らせるだけ減らしたい。
「退部」を気持ちよく選択する人って稀だと思うし
どうせなら最後までやりたかった人が多いと思うから。
![accomplishment action adult adventure](https://i1.wp.com/pirotirorin.com/wp-content/uploads/2021/10/pexels-photo-372098.jpeg?resize=1186%2C792)
自分自身、いろんなスポーツをやって、辞めてきました。
ボートは5種目目です。
一番結果を残せたボートでも、
辞めたいと思う時が多々あり、それでもなんとか続けてこれました。
ボートが長く続けられたのは、
「自分を待ってる人がいる」と偶然、主観的に感じられたからだと思います。
もうきつい、だめだ、ドン底だ、という時に、
そんな自分を励ましてくれる人がいると、
思い浮かぶかどうか、それが退部する・しないを分けるように思います。
きっと誰もが、そういう人を持っているのですが、
なかなか気づけない。
本当にドン底の時に
思い出せるかというのは、中々に運です。
辞める時に思い出せなくても、気づかなくても、
退部した後に、その人を思い出してしまうものです。
退部して、思い出して、やっぱりまた入部します、ってのも中々できないので、
事前に思い出せるかどうか。それが分かれ目だと思っています。
![silhouette of people standing on a rock](https://i0.wp.com/pirotirorin.com/wp-content/uploads/2021/10/pexels-photo-2747045.jpeg?resize=1186%2C792)
実際、練習がきつい、キツくないは関係なく、
競技が楽しい、楽しくないも関係なく、
そして頑張った割に実力が伸びる伸びないすらも関係なく、
「自分を必要としてくれている人がいる」ときつい時に思えるかどうか、だと思っています。
練習を一生懸命頑張って、頑張って、
それでも伸びなくて
「お前、ほんと意味ねーな」と言われれば、辞めるでしょう。
「お前が頑張ってると元気が出る」なんてことを言われれば、
明日も頑張ろうと思えるでしょう。
どんなに実力が低い選手でも、
どんなに実力が高い選手でも、
部に必要とされていないと感じれば、きっと辞めますし、
部に必要とされていると感じれば、続けるように思います。
ただ、ボート競技はあまりにもキツいので、
身体的にも精神的にも疲労困憊、どん底に落ちた時に、
そういった「自分の必要性」をどうしても
卑下しがちです。
特に夜、一人、寒かったりすると、
より孤独感を感じます。
だいたい冬に辞める人が多いのは、
寒いからではなく、寂しいからだと思います。
![woman with red umbrella standing at riverbank](https://i1.wp.com/pirotirorin.com/wp-content/uploads/2021/10/pexels-photo-2423959-819x1024.jpeg?resize=819%2C1024)
温かいチームを。
馴れ合いとか、妥協とか、そういうぬるま湯的な温かさではなく、
お互いを理解し合う温かさ。
あと数日後に、
インカレで全国の団体の順位が決まります。
インカレが終わって、卒業しても
その部を思う気持ちがどれだけあるかが、
幸せだった証拠だと思います。
それは、卒業しないとわからないこと。
インカレの順位というデジタルな評価と、
卒業後というアナログな評価、
それを踏まえて、合計して、良い団体、チームだったと言える、
毎日を送って欲しいなと思います。
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