ボートというスポーツは本当に正直なスポーツです。
サッカーや野球のようにラッキーなゴール、ヒットは皆無に等しく、
結果のすべてが、「それまでどう積み重ねてきたか」に影響されます。運はないです。
「負ける理由は練習不足。」
これほどわかりやすく、そして残酷なスポーツはない。
瞬発系のスポーツではなく、持久力系のスポーツですので、
短距離走のような生まれつきの能力もいらない。
後天的に、「どう積み重ねるか、どう積み重ねたか」、ただそれだけが重要なスポーツ。
もちろん上手く漕げれば速く進みますが、
上手く漕げなくても、強靭な体力があれば勝つことができます。
そしてその強靭な体力は、「ひたすらに頑張る」ことでしか得られません。
どう見ても上手じゃない人が、世界一速かったりするのがボートです。
どう見ても上手なのに、体力がないとそんなに速くないのもまたボートです。
大学から始めて五輪で金メダルを獲った選手もいるぐらい、
もちろんローイングも技術的に難しいけれど、
最も難しいのは「いかに自分を鼓舞するか、し続けられるか」が
問われるスポーツです。
だから皆さん、チームを大事にしましょう。
周りの人を大事にしましょう。
応援されると元気が出るものです。
そして、誰かを応援すると逆にこちらも元気になるものです。
私がブログを書くのは、基本的に人に応援されたいからですが、
基本的にあなたを応援したいのです。
中野が頑張ってるぞ、
中野が会社辞めてプロ(当時収入ゼロ)になったぞ、
中野が海外のチームに入ったぞ、
そんなニュースを厚かましくも届けて、
ちょっとした勇気になってくれれば幸いです。
ボートは後ろ向きに進むため、あと300m先がゴールだとしても、
振り返ればすぐなのに、振り返ることができないために死ぬほど長く感じます。
「目の前」が見えないキツさ。
その「目の前」を信じる力、ガッツ、勇気、
それは日々の練習でしか身につきません。
縁があってボートと出会えた新入生の皆さん。
「大きく」漕げれば、テクニックの大半は完成します。
「強く」漕ぎ続けられるか、その自我を鍛えるために是非練習して見てください。
そして周りを大切にしてください。
強いチームが全種目強いのは、
みんな励ましあってるからです。
「強く」漕いでたら、誰だって疲れて辞めたくなります。
でも周りがいればもうちょっと頑張れます。
励ましあって、お互い強くなれる。
そんなチームに恵まれることほど
幸せな学生生活はないでしょう。
強く漕いで、強くなろう。
我屁理屈を知らず、幸いにして元氣有り。
コメント
中野君、練習が相当きつそうですが、元気でやっているようですね。強いチームメイトと並べるのは日本ではなかなかできない練習環境でしょう。日本を飛び出した一番の狙いが実現できているようで良かったと思います。でも、休養をとることも練習のうちと言います。メリハリをつけてやってください。
東商戦の祝勝会は10連覇記念で大いに盛り上がりました。中野君からのメッセージは、山本圭祐君が読み上げ、会場から拍手が湧きました。
HUBCの学生もこのブログを読んで大いに刺激を受けていると思います。
きつくてもボート三昧の日々がきっと果実をもたらすと思います。会える日を楽しみにしています。
太田
コメント有難うございます!
本当に充実した素晴らしい時間を過ごさせて頂き、大変感謝しております。
2戦目にメダルを獲得できました。今後ともどんどん差を詰めて、よりたくさんのビールが一橋より作製されるよう、
頑張りたいと思います。今後とも宜しくお願い致します。