社会との繋がりをもつために、
「中野、何でも相談室〜解決するとは言ってない〜」
を開設してみました。
本日頂いた質問はこちらです。
ツイッターより @hiroshi_rowing
自分はボートをやっています 努力して強くなるだったり 強くなるために頑張るだったり 大体の選手がそう思ってやってると思います。 その中でも誰よりも強くなるためには どういう頑張りだったり努力をするべきだと思いますか?????
ちょっと的外れの答えになるかもしれませんが、競技をするにおいて、
なぜ強くなりたいか、勝ちたいのか、その根本的な理由が最も大事であり、
原点であり、大きなエネルギーとなると思っています。
強くなるには、勝つには、
厳しいトレーニング、継続的なトレーニング、非常に工夫された努力が必要となってきます。
トレーニングを後一歩、もう一歩、もうひと頑張りするか、しないか、
それを決めるのは自分が強くなりたい、勝ちたいという「強い理由」が必要です。
なぜ強くなりたいのか、なぜ弱いままじゃダメなのか、
どこまで強くなりたいのか、2位じゃだめなのか、
なぜボートで強くなりたいのか、勉強や他の競技じゃダメなのか、
こうした疑問に誰よりもしっかり答えることができれば、
目標達成のためにどんな激しいトレーニングにも耐えられるでしょう。
なぜなら頑張る理由があるからです。
逆にそうした理由がなければ、どんな練習も中途半端になり、
どんな生き方も中途半端になり、いい結果は望めないように思います。
全日本で勝ちたいなら、強くなりたいなら、
誰よりも「全日本で勝ちたい理由」が必要であり、
「2位以下じゃいけない理由」も必要です。
「インカレで勝ちたい」という想いは全大学生の願いだと思いますが、
なぜ勝ちたいのか、そこまでして勝ちたいのか、答えられる人は非常に少ないです。
私も大学生の時、口では日本一になりたいと言っていましたが、
「本当に日本一になりたいか」と聞かれた時に
なりふり構わずハイと即答できたかというと、少し間があったように思います。
毎年春に、東大対一橋のレガッタがありますが、4年間全部勝てたのは
私が受験の時、東大に落ちたからです。だから絶対に負けたくなかった。
負けたら死ぬほど悔しがる人間、勝ったら死ぬほど喜ぶ人間、
そんな人間は強いです。
まあ、いっか。ってなる分野ではどんなにhow toが正解でもうまくいかないでしょう。
日本一、世界一の道は険しいです。
「そこまでして勝ちたい」、だからこそ、
いろんなトレーニングを研究したり、必死になったり、恥をかいたり、
様々な勝つための努力をすることができます。
そこまでして勝ちたいからこそ人間は、行動し、変化し、
勝利に向かえるものだと思っています。
サッカーの海外の選手は
「家族を養いたい」という強い気持ちがあるから強いと言われます。
なでしこジャパンがW杯で優勝したのも、実ももちろん世界一だったと思いますが、
震災で大変なことになっている日本にいいニュースを届けたい、という強い想いがあったからと言われています。
勝ちたい、強くなりたい、それは「なぜか」。
オリンピックで金メダルを獲るというのは私の目標ですが、
オリンピックである理由、金メダルである理由、それが世界一深く強くなった時、
手が届くと思っています。
そのために、リオ五輪はたくさんの期待、重圧、応援を集めて力に変えていこうとしています。
なぜ勝ちたいのか。
その答えが、自分らしいものであり、「確かにな」って思えるほどであれば、
きっと夢は叶うと信じています。
自己啓発本によくある「思えば叶う」は、以上のような意味だと
考えています。
以上になります。
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